競技かるたを題材にした映画「ちはやふる」の完結編となる「ちはやふる-結び-」(小泉徳宏監督、2018年公開)を撮影中の“かるたの甲子園”近江神宮(滋賀県大津市)で13日、主演の広瀬すずさんと野村周平さん、新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)さん、小泉監督らが取材に応じた。
広瀬さんは昨年4月、「ちはやふる-下の句-」の初日舞台あいさつで続編が作られることがサプライズ発表されると、その場にへたり込んで感涙。そのときのことを振り返って「うれしくて涙が止まらなくて。人生最大のうれし泣きでした。あれは本当だったんだなと(撮影が始まった)今、やっと実感できています」と話し、今作のクランクイン前日も「楽しみすぎて眠れなかった」と心待ちにしていたという。
主人公・綾瀬千早にかるたの魅力を教えた綿谷新(わたや・あらた)役の新田さんは「『ちはやふる』は自分の中でとても大きな作品だったので、綿谷新をまたできるんだ、みんなでかるたを取れるんだと思ったらうれしかった」と話した。
一方、幼なじみの真島太一を演じる野村さんは「絶望しましたね。またかるたの特訓をしなきゃいけないと思うと……」とうそぶきつつ、「みんなと一緒にまた作品をやれるのはうれしい」と喜びを語った。
「ちはやふる」は、末次由紀さんが07年から女性マンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で連載している人気マンガが原作。主人公・千早(広瀬さん)が、転校生の新(あらた、新田さん)との出会いを通じて競技かるたの魅力に目覚め、幼なじみの太一(野村さん)らかるた部の個性的なメンバーたちとともにかるたに情熱を燃やす姿を描いている。映画は16年3~4月に「上の句」「下の句」の2部作で公開された。
続編となる完結編は、「下の句」で描かれた全国大会から2年後が舞台。3年生になった千早たちは、高校生最後の全国大会へ向けて動き出す。一方、故郷へ戻っていった幼なじみの新は、千早たちと全国大会で戦うためにかるた部の創設に奔走(ほんそう)していた。そんな中、瑞沢高校かるた部に思いがけないトラブルが起き……というストーリー。
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