★💮📝2017年（平成29年）11月26日（日）第5回 彩の国リーグ戦（団体戦）に出場！その２

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★💮📝2017年（平成29年）11月26日（日）第5回 彩の国リーグ団体戦（埼玉県）に出場！その１

第四試合

チームA　対　チームB

Aかるた会同士、つまり同門対決ではありませんか…( ･_･)

まぁ関係者以外の第三者からすると、同門は普段の練習でも対戦する事が多いので、こういう時は違う会やチームとの対戦の方が選手達の経験値向上にはよかったかなぁと思わないでもないですが、開会式で奥村会長から「同門でもチームが違えば個別のチームとして扱いますので…」の説明があったので、組み合わせの妙というか、結果としてこういう形で表れてしまったという事ですね。(^.^;

しかし、いつもの知った顔の同門だからということもありますが、今までの三試合とは違って選手達の顔に若干の笑顔が…

チームAはメンバーがまた一人入れ替わり、C4D1の布陣です。

チームBはB3C1E1の布陣。

さぁ、試合開始です。

…

ビデオ撮影を自粛していたので、写真も全く撮っていなかったのですが、会場を見渡してみると、保護者の方や大会役員の方も時々パチリっ。

おっ、写真なら大丈夫なのかな、と試合の邪魔にならないように読みと読みの間の一枚をパチリと頂きました。

はいっ、画像を見て頂ければ一目瞭然、大広間いっぱいに選手達が場を構えておりますので、観戦者の居場所が本当に限られております。

私も選手達の邪魔にならないように背中に糊をつけて壁に張り付いておりました。(^^;)

さぁ、試合の方ですが、もう結果だけ申し上げましょう。

チームA ○4対1× チームB

同門対決はこのような結果でございました。

試合中の心がまえ

今回の団体戦、各個人のレベルからすると同級対決もあったでしょうが、格上選手との対戦も多かったと思います。これはとても貴重な経験でしたね。

大事なのは、全ての競技者に言えることかも知れませんが若い選手は特に、このまま『試合のやりっぱなし』にはしないという事です。

勝った試合でも負けた試合でも、これからの自分に必要な課題を必ず与えてくれているはずです。

課題（問題意識）を持たない1000回の練習は、課題（問題意識）を持った10回の練習にも劣る

さて、選手が過去の試合を振り返る時、「なぜ負けたのか」「あの時の札をなぜ取れなかったのか」も大事ですが、本当に問うべきは『なぜ練習していたようには出来なかったのか』なのです。

私の野球（投手）経験からくる勝負勘のお話も混じりますが…(^^;)

例えば野球の投手はマウンドに立っている時でも仲間と言葉のやり取りはありますが、強打者と向かい合った時の孤独感は相当なものがあります。頼れるのは己（おのれ）のみになります。

競技かるたの選手も場を構えれば孤独が前提の勝負となります。団体戦では隣に仲間がおり頻繁な声かけもありますが、いざ勝負の場面では、特に相手の強さを目の当たりにした時や追い込まれた時も含めて、本当に頼れるのは己のみなのです。

確かに仲間の言葉がへこんだ自分の気持ちを多少楽にさせてくれる程度の効果はあるでしょうが、かけられた言葉で試合中に自分の手さばきがいきなり向上したり、苦手な囲い手が突然上手になるわけではありません。勝負師が本当の勝負の時に頼れるのは仲間の声ではなく、やはり『己』だけなのです。

では、いざ頼りたい時の『己』とは一体何でしょうか？

マンガや映画、空想の小説に出てくるような“魔法”でしょうか？それとも、もしかしたら自分に備わっているかも知れない“超能力”でしょうか？

違いますよね。(^^;)

頼れるべき己とは、試合の何百倍もの時間を費やしてきた『練習そのもの』（質的量）なのです。そして何度も何度もうまくいかずに反復練習を積み重ねて「やっと○○を何とかできるようになってきた」という経験（身体にまだ残っているはずのうまくできた時のあの感覚の記憶）こそが『己』そのものなのです。

野球でもバレーボールでもフィギュアスケートでも、囲碁将棋でも、もちろん競技かるたも例外ではないですが、練習もせずにできない事が試合本番でパッとできるようになるという事は現実にはありません。（学生のみんな、勉強も例外ではないですよσ(^_^)）

野球の投球練習で130キロしか出せない投手が、試合の一番大事な場面で160キロを出してバッターを三振に打ち取ることなど現実には有り得ないのです。

『練習でできていない事は試合ではできない』

天才と言われる野球選手やアスリート、競技者であっても、試合で発揮できるパフォーマンス量は練習でのパフォーマンス量よりも小さいのです。

「練習ではうまくいくけど試合になるとできない」という選手はいくらでもいますが「練習だとできないけど試合だとなぜかうまくいく」という選手はあまり見ないですよね。それが現実です。

パフォーマンス量を式て表すとこうなります。本番の試合ではなかなか練習通りに力を発揮できずにいる場合が多いですから

練習≫試合　こうなります。

練習でできた事を100％発揮できたとしたら

練習＝試合

さぁ、もう勘のいい方ならお気づきですね。

勝負の時に心がける事

上記でこう記しました。

本当に問うべきは『なぜ練習していたようには出来なかったのか』です。

競技かるたでも試合中、様々なノイズがありますよね。観戦者の無用な動きや音、相手（気になる姿勢や手さばき、驚くような速い手など）もノイズです。要は自分の心を乱したり集中力を削ぐ要因は全てノイズなんです。団体戦なら相手のかけ声などもそうかも知れません。

また、めっぽう強い相手やネームバリューのある相手の存在、追い込まれた状況や結果であるはずの勝ち負けに試合中からこだわり過ぎる意識なども、ある種のノイズと言っていいでしょう。

あなたは今、集中力をどんどん削がれています。試合中なのに何をどうやったらいいか分からなくなってしまいそうです。試合はドンドン進みます。相手の顔も怖いです。相手に連取されてます。もうこれ以上離されたら挽回は難しい。相手は怖い顔しながら乗りに乗った感じになっている…(*_*)

そんな時、あなたが頼るべきは『己』です。そうです。練習してきた経験です。何度も何度も練習してきた○○の成功体験です。練習の時にうまくできたあの動きを思い出して下さい。

窮地に立った時、考えるべきは「勝ち負けの予想」や「劣勢にどう対処するか」ではなく、『練習してきた○○の通りに札が取れるか』です。試合でのパフォーマンス量をいかに練習でのパフォーマンス量「MAX」に近づけることができるか。通常は練習で100％だとしたら試合では60％からよくて80％ですね。それを少しでも引き上げていき、90％そして95％以上に持っていく。このことに集中するんです。

パイロットも競技かるた選手も同じ

何百名もの命を預かる旅客機のパイロットは、着陸時に「うまく着陸させよう」という事には焦点を当てていません。それは最終的な目的ではありますが、着陸動作の時に全神経を集中していることは「多数の計器類に注意を払いながら安全に着陸できるはずの決められた数値（速度や姿勢）に実際の機体を合わせる」という事なのです。これに集中する事が結果として「機体を安全に着陸させる」ことにつながるのです。

もうお分かりですね。

多数の人命を預かるパイロットでも、野球選手でも他の競技のアスリートでも、競技かるた選手でも勝負の場面では同じです。試合中に心がけることは「勝ちたい、速く取りたい。相手より上手く取りたい」ではなく、

『何度も練習してきた○○の取りの感覚（多数の計器類に相当）に照らし合わせて実際の身体（機体に相当）を動かすことに集中し続ける（合わせる）。○○の取りの感覚を思い出す』

これを心がけることで、結果として「勝ちたい、速く取りたい。相手より上手く取りたい」（うまく安全に着陸させる事）が実現できるのです。

ノイズか多い中で試合中に考えること、心がけること…

「相手は強い、速い、有名人…」「速く取らなきゃ、お手つきはしないようにしなきゃ…」

あえて言うなら、そんな事は些細な事です。スルーしましょう。

頭の中（気持ち、意識）は、常に練習してきた自分と照らし合わせ続ける事です。もっと分かりやすく言うと

『試合中の今の自分（60％～70％？）を練習中に○○ができていた自分（90％以上？）に近づけること、に集中する』

そうする事で、結果として「相手より速く、上手く、確実に、勝つ」という事が実現できるのです。

競技かるたで、九州出身のまだ若いのに生きる伝説とマスコミに言われている元クイーンの方がいますよね。その元クイーンの方は取材で座右の銘を『積み重ね』と答えていました。彼女も窮地に経った時、頼るべきは会場にいるご両親や同門、かけ声などではなく、最後は己（の中に積み重ねてきた経験と技…）に求めているんです。（元クイーンに頼られる過去の練習は量も質も相当なものだと思いますが）

来週末、来月、数ヶ月の後、あなたにとって大事な試合がありますか？

ならば、未来のあなたがその試合で窮地に陥った時に頼るべきものは、今あなたが取り組んでいるその練習の中にあるんです。

さぁ、もう『ちはやふる富士見』のホームページは閉じていいです。スマホもしまって下さい。そして箱から札を出して…そして、こうつぶやきましょう。

「かるた、やろっさ！」（少し綿谷新っぽく）

最後に…

今回のキーワード

「私の相当な努力と練習量を知らない他人は、私のことを天才と一言で片付ける…」

「試合中は、勝ち負けを意識するのではなく練習でできた時の自分に照らし合わせて、それを実際に今試合でやれるように意識を集中する。その結果として勝負はついてくる…」

※『ちはやふる富士見』 埼玉県富士見市 小倉百人一首 競技かるた会
『ちはやふる富士見』は埼玉県富士見市で活動中の小倉百人一首 競技かるたチーム（かるた会）です。　百人一首100枚覚えてなくても始められるので初心者にも安心。　初心者から有段者まで、小学生低学年から中学生、高校生、大学生、社会人、主婦などあらゆる層の会員が競技かるたを楽しんでいます。　練習場所は埼玉県 富士見市 東武東上線 みずほ台駅から徒歩10分弱。　『全日本かるた協会・埼玉県かるた協会加盟 公認かるた会』『こども応援ネットワーク埼玉 登録団体』競技かるたを通して笑顔と元気を届けたい。　会員やお友達は埼玉県富士見市だけでなく、ふじみ野市、川越市、坂戸市、志木市、朝霞市、さいたま市、新座市、和光市、所沢市、上尾市、川口市、東京都では東村山市、清瀬市、西東京市、板橋区、練馬区にまで広がっています。