かるた「クイーン」目指す 西えりかさん 埼玉・星野高校2年

7月末の全国大会では団体と個人戦に出場する西さん。どちらも優勝を狙う
7月末の全国大会では団体と個人戦に出場する西さん。どちらも優勝を狙う。
星野高校(埼玉)百人一首部の西えりかさん(2年)は、昨年の全国高校小倉百人一首かるた選手権大会のA級個人の部で3位になるなど、全国トップクラスの腕前を持つ。

「負けず嫌いで強気」

5歳からかるたを始め、中学生のころに全国優勝の経験を持つ。A級・五段の実力者だ。「先手、先手で札をスパッと抜く。勝負事には熱くなる、負けず嫌いな強気のかるたが自分の持ち味です」

高校生になってからは、全国大会常連の同部で腕を磨く。普段は、狙った札を確実に払うための「素振り練習」を入念に行う。自らの調子の良しあしを測るルーティンでもある。「スピードや正確性を心掛けながら、一本一本おろそかにせず大事に。札に手がかかるまでの軌道も常に意識しています」

高い集中力が大事

札を早く取るための技術だけではなく、心の在り方も勝敗を左右する。先に札を取った方に勝敗の行方が傾く局面では「より集中力を持続させた方が勝利する」と話す。「試合で集中力を維持できれば、もっと上を目指せる。(集中力を鍛える)特別な方法はありません。毎日の練習の積み重ねで得るものだと思います」

高い集中力を保てている好調時の自分のイメージは、頭の中でしっかり描けている。札が読まれる直前の、時間にしてほんの数秒おとずれる一瞬の静寂。その時、目を閉じ、気持ちを整え、「一気にグッと集中力を高めていく」のだという。この状態の時は、通常1時間以上かかる試合も「気がつけば、体感時間30分くらいで試合が終わってます」

実力ある大人の競技者とも対戦して勝ち上がらなければならない女流かるたの最高峰「クイーン」を「高校生のうちに獲得!」と、大きな目標を掲げる。高校生にとってクイーンの座を手にするのは難関で、過去に1人しかいない。「幼いころからクイーンを目指して励んできました。その思いは変わりません」と、前を見据える。(文・写真 中田宗孝)

にし・えりか…競技かるたA級・5段。2014年「全国中学生かるた選手権大会」中学1年生の部優勝。2016年「小・中学生かるた競技選手権」中学生の部優勝。


 

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※『ちはやふる富士見』 埼玉県富士見市 小倉百人一首 競技かるた会
『ちはやふる富士見』は埼玉県富士見市で活動中の小倉百人一首 競技かるたチーム(かるた会)です。 百人一首100枚覚えてなくても始められるので初心者にも安心。 初心者から有段者まで、小学生低学年から中学生、高校生、大学生、社会人、主婦などあらゆる層の会員が競技かるたを楽しんでいます。 練習場所は埼玉県 富士見市 東武東上線 みずほ台駅から徒歩10分弱。 『全日本かるた協会・埼玉県かるた協会加盟 公認かるた会』『こども応援ネットワーク埼玉 登録団体』競技かるたを通して笑顔と元気を届けたい。 会員やお友達は埼玉県富士見市だけでなく、ふじみ野市、川越市、坂戸市、志木市、朝霞市、さいたま市、新座市、和光市、所沢市、上尾市、川口市、東京都では東村山市、清瀬市、西東京市、板橋区、練馬区にまで広がっています。