山口県小野田高かるた部、全国舞台で大活躍

「団体の部では先輩や仲間を支えられるように力を出しきりたい」と全員が意気込んでいる。
山口県小野田高かるた部の部員たち。「団体の部では先輩や仲間を支えられるように力を出しきりたい」と全員が意気込んでいる。


山口県小野田高小倉百人一首かるた部の部員たちが、めきめきと腕を上げ、全国規模の大会で好成績を収めている。7月22、23日に滋賀県大津市で開かれた「全国高校選手権」では、個人の部で3年の長井千春主将がC級(初段)で優勝し、引退を前に有終の美を飾った。強豪がそろう団体の部では、同好会時代を含めて初めて初戦突破を果たした。

全国大会を前に部員たちは、かるた永世クイーンの久保久美子さんらの指導を受けて、取り札の暗記と配置の研究、体幹を鍛えるトレーニングなどをこなしてきた。夏休みに入ってからは、毎日90分間の試合を5回連続で行い、連戦に負けない精神力を培った。

個人の部には1600人が出場。段別にA~D級の4部門に分かれ、トーナメント方式で争った。長井主将は初戦で苦戦したが、気持ちを落ち着かせて全6試合を勝ち抜いて、昨年の4位を上回り優勝を果たした。1年の伊藤綾那さんもD級(無段)で4位に入賞した。

団体の部には57校が出場。初戦では愛媛県の松山東を3―2で下した。2回戦は接戦で敗れたものの、最後まで諦めない粘り強さを発揮できたという。

長井主将は「競技かるたは卒業後も続けたい。後輩たちには、ぜひ四段以上を取得して全国で活躍できるように頑張ってほしい」と話した。

 

本文の続きはこちら(宇部日報社)