イラストでわかる 超訳 百人一首

【監修者紹介】吉田 裕子(よしだ・ゆうこ) 都内の大学受験塾やカルチャースクールで教えるほか、書籍執筆やメディア出演を通じ、古典文学や日本語の魅力を発信する。 著書に『心の羅針盤をつくる 「徒然草」兼好が教える人生の流儀』(徳間書店)、『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)など多数。 【イラストレーター紹介】カワグチ ニラコ ユーモラスかつ可愛らしいタッチで、実用書のイラストからコミックエッセイまで手掛ける。著書に『イラストでわかる 日本の仏さま』『あちこち 吉祥寺&中央線 さんぽ』(KADOKAWA)など。 本書を手掛けながら和歌の面白さに気づき、『万葉集』から読み直そうと決意。 【書籍紹介】『イラストでわかる 超訳 百人一首』(KADOKAWA) 和歌というと分かりにくい言い回しと約束事があって、現代人にはなかなか理解しづらいもの。でも、ちょっと現代風に訳してみれば、意外と「その気持ち、わかる!」と感じられるものばかりです。本書では、1番歌の天智天皇から100番歌の順徳院までを順番に紹介。百人一首のすべての歌に現代訳(超訳)とイラストをつけ、誰もがその世界を楽しめるようになっています。「ときに切なく、ときに甘く」「ときに寂しく、ときにうれしい」――そんな豊潤な百人一首の世界に、たっぷり浸ることができる一冊です。
【書籍紹介】『イラストでわかる 超訳 百人一首』(KADOKAWA) 和歌というと分かりにくい言い回しと約束事があって、現代人にはなかなか理解しづらいもの。でも、ちょっと現代風に訳してみれば、意外と「その気持ち、わかる!」と感じられるものばかりです。本書では、1番歌の天智天皇から100番歌の順徳院までを順番に紹介。百人一首のすべての歌に現代訳(超訳)とイラストをつけ、誰もがその世界を楽しめるようになっています。「ときに切なく、ときに甘く」「ときに寂しく、ときにうれしい」――そんな豊潤な百人一首の世界に、たっぷり浸ることができる一冊です。


こんなにツライか…夜露に濡れる民を想う[天智天皇]/超訳 百人一首①

農民を思いやる天皇の歌

【歌】

秋(あき)の田(た)の

仮庵(かりお)の庵(いお)の

苫(とま)をあらみ

わが衣手(ころもで)は

露(つゆ)にぬれつつ

天智天皇(てんじてんのう)

【超訳】

刈り入れに備え、今夜は田のそばの粗末な小屋で、眠ろう。屋根の造りが粗いから夜露で袖が濡れてくるぞ。――あぁ、民とはこんなにも辛い思いをしているのか。

【解説】

天皇が農民の苦労を思いやって詠んだ歌として愛されてきた一首。ただし、「苫」という語は奈良時代の『万葉集』でもまだ登場しておらず、飛鳥時代の天智天皇が詠んだとは考えにくい歌です。ちなみに、『万葉集』に「秋田刈る仮庵を作り我が居れば衣手寒く露ぞおきにける」(巻10・2174)という作者不明の和歌があります。これが伝わるうちに天智天皇御製とされたのでは。

◇ ◇ ◇

■天智天皇(626~671年)

中大兄皇子と呼ばれた皇太子の時代に、中臣鎌足らと蘇我氏を討ち、大化の改新を行った。

■出典

後撰集・秋中(302)

【監修者紹介】吉田 裕子(よしだ・ゆうこ)
都内の大学受験塾やカルチャースクールで教えるほか、書籍執筆やメディア出演を通じ、古典文学や日本語の魅力を発信する。
著書に『心の羅針盤をつくる 「徒然草」兼好が教える人生の流儀』(徳間書店)、『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)など多数。

【イラストレーター紹介】カワグチ ニラコ
ユーモラスかつ可愛らしいタッチで、実用書のイラストからコミックエッセイまで手掛ける。著書に『イラストでわかる 日本の仏さま』『あちこち 吉祥寺&中央線 さんぽ』(KADOKAWA)など。
本書を手掛けながら和歌の面白さに気づき、『万葉集』から読み直そうと決意。

 

他の楽しいコンテンツの閲覧はこちら(ニュースウォーカー)