「ちはやふる」効果?参戦者じわり増 競技かるた大会(滋賀県)

競技かるたのクイーンを目指す女子高生を描いた漫画「ちはやふる」がアニメ、実写映画化されて流行したのと並行して、名人位・クイーン位戦をはじめとする、競技かるたの大会に参加する人が、全国的に増えている。参加者たちは各地の予選を突破し、作品の舞台となった決戦の場、近江神宮(大津市)の近江勧学館を目指す。
競技かるたのクイーンを目指す女子高生を描いた漫画「ちはやふる」がアニメ、実写映画化されて流行したのと並行して、名人位・クイーン位戦をはじめとする、競技かるたの大会に参加する人が、全国的に増えている。参加者たちは各地の予選を突破し、作品の舞台となった決戦の場、近江神宮(大津市)の近江勧学館を目指す。

「ちはやふる」は末次由紀さんの作品で、二〇〇八年から四十巻、計二千三百万部を発行。一六、一八年には広瀬すずさんの主演で、映画三部作が公開された。

全日本かるた協会によると、名人位・クイーン位戦の予選参加者は〇八年度、男女の合計で百五十三人だったが、本年度は一・六倍の二百四十一人に増えた。

「かるたの甲子園」と呼ばれる七月の全国高校選手権も、勧学館が会場。参加校は〇八年の三十四校から、一・八倍に当たる六十一校へと増加を続けている。

競技かるたの普及について、全日本かるた協会の担当者は「協会は、全国の小学校などでかるたの体験・実演会を開き、普及を図っている。ちはやふるの影響で、かるたに興味を持つ子どももいます」と話している。

名人・クイーン位戦、1月5日ネット中継も

日本一を決める「第65期名人位・第63期クイーン位 決定戦」が1月5日、大津市の近江神宮・近江勧学館で開かれる。主催する全日本かるた協会は、今月20日まで観覧者を募っている。試合はインターネットのニコニコ生放送でも中継する。

名人位戦は、3連覇中の福井渚会の川崎文義8段に、ことし惜敗した京都大かるた会の粂原圭太郎8段が再挑戦する。クイーン位戦は東京明静会の山下恵令6段に、初出場で杉並かるた会の森田真央6段が挑む。いずれも5回勝負で午前10時40分開始。

勧学館2階に35席の観覧席を設置。1階では試合をモニターで中継し、西郷直樹・永世名人らによる公開解説がある。いずれも入場無料だが、整理券が必要。

4日には、百人一首を主題とした講演会が同市浜町の琵琶湖ホテルである。日本女子大の森田直美講師が…

 

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