京都紅葉案内・奥嵯峨
今回は紅葉の名所「奥嵯峨」です。京都の紅葉でエリア別ではこの場所ほど紅葉の名所が密集しているところはないでしょう。数え上げたらきりがないのですが、今回は4ヶ所だけご案内します。
常寂光寺(じょうじゃくこうじ)
山門から拝観受付を通り、頭上にさしかかる紅葉は圧巻です。そのまま仁王門をくぐり本堂に向けて急な石段が続きます。石段を登りきり上から見下ろす景色には色とりどりの紅葉と茅葺きの仁王門がとても絵になります。この仁王門は本圀寺(現在は山科にある)から移したものと伝えられています。
石段を上りきると多宝塔があります。この場合からは嵯峨野の赤く染まった景色を眼下に見ることが出来ます。多宝塔は檜皮葺の屋根の上に長い相輪がそびえ立つバランスの取れた建物で、見物客に安らぎを与えるかのようです。江戸時代初期、1620年に建立された多宝塔は国の重要文化財に指定されているので一見の価値があります。
常寂光寺は、1596年に本圀寺の日禛(にっしん)という僧侶が開創した日蓮宗の寺院です。本堂は伏見城の一部を利用して建てられたもので、十界大曼茶羅が本尊として祀られています。
境内の奥まった場所に「時雨亭跡」の石碑が建っています。時雨亭は、藤原定家の山荘でこの場合で百人一首を編んだといわれています。小倉山に建つこの場合で百人一首が選ばれたことから小倉百人一首と言われています。定家は鎌倉時代初期、公家の家系に生まれ歌人として名を残し、現在でもその子孫が冷泉家として今出川に暮らしています。
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