再掲載しました。ぜひ小さなお子さんのいるお母さんにも読んで欲しいですね。
みなさんは、百人一首と聞くと、どんな印象がありますか?
「難しい」、「よく分からない……」など、マイナスなイメージが浮かぶ方もいるのではないでしょうか。
しかし、アニメ化・映画化までされたマンガ『ちはやふる』の人気により、そのイメージは一新。「やってみたい!」と興味を持つ人が増えているようです。
今回は、百人一首を使った“競技かるた”で子どもが身につく力についてお伝えします。
想像以上に気力と体力を使う競技かるたは「畳の上の格闘技」
百人一首、そしてそれを使った競技かるたが“畳の上の格闘技”と言われているのをご存知ですか?
一般的には、伝統のかるた遊びや文化活動というイメージが強いと思います。
しかし、競技かるたは、人と競うことが前提です。プレイ時間も長く、想像以上に気力と体力を使うことからこのように言われています。
競技かるたは、札があれば誰でもでき、大人数でも楽しめる遊びです。昭和の時代は正月にみんなで楽しむことが恒例行事になっている家庭も多かったようです。
そんな百人一首を使った『競技かるた』。実は賢い人に共通する3つの力を養う、素晴らしい遊びだったのです!
百人一首・競技かるたで培われる3つの力
(1)自主的な暗記で「記憶力」が磨かれる
かるたは、上の句と下の句が書かれた読み札、下の句のみが書かれた取り札の2種類からなります。
上の句に続く下の札を探す遊びなので、内容を暗記していれば優先的に札を取ることができるという原理です。
回を重ねて慣れるうちに、上の句と下の句が結びつき、上の句を読み上げる途中で札に手を伸ばせるようになります。遊びといえども競争なので、「次こそは自分が取りたい!」と句を暗記し記憶するようになります。
このように、自主的に暗記をすることで、記憶力が身につき、他分野でもその力を発揮できるというわけです。
(2)集中して「聞く力」が磨かれる
百人一首で読まれる句は現代文ではありません。
一般的に使用される『小倉百人一首』は、約700年以上前に完成したとされており、いわば“古文”です。札に書かれた言葉の言い回しや表現は、まるで現代とは異なります。
『ちはやふる』のタイトルも、百人一首の一句からきていますので紹介しましょう。
千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 竜田川(たつたがわ) からくれなゐに 水くくるとは
これは『伊勢物語』のモデルにもなった平安時代の歌人、在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだものです。
はじめは聞き慣れないかもしれませんが、何度も遊ぶうちに慣れていきます。そして、上の句の数文字を聞いただけで、素早く手が出る……集中して聞く力が抜群に磨かれるのです。
(3)勝つために求められる「積極性」
競技としてスポーツともいえる、百人一首を使った『競技かるた』。初心者には信じられないスピードで札を弾き取ります。
誰かと協力するわけではないので、勝つためには自ら積極的に札を取りにいかなければなりません。
そんな訓練を重ねるなかで、様々なことにも積極的に取り組む姿勢が身につくようになるのです。
いかがでしたか?
百人一首は一見難しそうですが、文字がそれなりに読めるようになれば子どもでもスタートできます。
それとなく遊びの中に盛り込みながら、子どもが興味を持つまで待つのが無理なく楽しめるコツです。
遊びの中から自然に賢くなる術を学ぶことができるのは、親も子も嬉しいことですね。これを機に家族で楽しむ恒例行事にしてみてはいかがでしょうか。
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※『ちはやふる富士見』 埼玉県富士見市 小倉百人一首 競技かるた会
『ちはやふる富士見』は埼玉県富士見市で活動中の小倉百人一首 競技かるたチーム(かるた会)です。 百人一首100枚覚えてなくても始められるので初心者にも安心。 初心者から有段者まで、小学生低学年から中学生、高校生、大学生、社会人、主婦などあらゆる層の会員が競技かるたを楽しんでいます。 練習場所は埼玉県 富士見市 東武東上線 みずほ台駅から徒歩10分弱。 『全日本かるた協会・埼玉県かるた協会加盟 公認かるた会』『こども応援ネットワーク埼玉 登録団体』競技かるたを通して笑顔と元気を届けたい。 会員やお友達は埼玉県富士見市だけでなく、ふじみ野市、川越市、坂戸市、志木市、朝霞市、さいたま市、新座市、和光市、所沢市、上尾市、川口市、東京都では東村山市、清瀬市、西東京市、板橋区、練馬区にまで広がっています。