国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭「小倉百人一首競技かるた全国大会」(27、28日、中津市)で、着付けの資格「きものコンサルタント」(民間団体認定)を持つ中津市や近郊の有志23人が選手の和装の着付けを手掛ける。「短時間に、しかも動きやすく着崩れしにくいように」と特訓を重ねている。
有志は「田中静きもの学院中津校」(田中静学院長)の生徒やOB、指導者。県かるた協会の協力依頼に「日本伝統の普及のためなら」「勉強になる」と喜んで即答したという。
対象は全国から出場する選手400人のうち、約200人。大会当日の朝、着付けの補助スタッフとして集合から開会式までの75分間、はかま姿の和装にする“ミッション”を受け持つ。
3月から練習を始めた。手慣れた人でも15分かかるという作業時間を短縮しようと週1回集まり、これまで130時間以上特訓。9月中旬には大会リハーサル時の選手の動きを見て、さらに対策を練り上げた。腕の可動域を広げる工夫や着物のはしょり方、男性のはかまの位置などいろいろと考えた。本番2週間前になる11日も入念に練習。十数人が互いにモデルになって何度も着付けをした。
当初、自己設定した「1人8分以内」という目標を9割が達成できるようになった。田中学院長は…
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