百人一首の読み札に描かれた和装姿や競技かるたの選手になりきって写真撮影できる体験が、大津市神宮町の近江神宮で始まった。
同神宮は百人一首1番を詠んだ天智天皇を祭り、競技かるた日本一を決める「名人位・クイーン位決定戦」を開催している。関係者らは「かるたの聖地」を前面に打ち出し、大津のPRに力を入れる。
読み札になりきる体験は、びわ湖大津観光協会と同神宮が企画した。簡単に着付けられるもえぎ、白金2色の模擬十二単(ひとえ)を用意し、付け毛や扇子などの小物も使うことができる。部屋は貸し切りで、室内の仕切りに使う几帳や厚みのある畳を置いた。自分のカメラで自由に撮影できるほか、備え付けのインスタントカメラで1人1枚まで撮影でき、ペンなどで装飾も楽しめる。
体験したびわ湖大津観光大使の西村麻香さん(21)は「5分もかからずに着付けができた。日常で体験できないわくわく感がある」と話していた。
近江勧学館では、6月23日から1階ロビーに畳と競技かるたの取り札を並べて選手さながらの雰囲気を体験できる「セット」を設置し、自由に写真撮影ができる。
競技かるたの選手になりきって写真撮影が楽しめる近江勧学館のロビー
2016年には、競技かるたを題材にした漫画「ちはやふる」が実写で映画化され、同神宮を訪れる参拝客も急増している。映画の舞台にもなった同館は「足を運んでもらった人に少しでも楽しんでもらえれば」としている。開館時間は午前9時~午後5時。無料。
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