<みやぎ総文祭2017>小倉百人一首かるた 勝負は一瞬 畳のリング 掛け声が力に

実戦形式の練習で、札を勢いよく払う生徒たち
実戦形式の練習で、札を勢いよく払う生徒たち


「文化部のインターハイ」と呼ばれる第41回全国高校総合文化祭(みやぎ総文2017)が31日から5日間、宮城県内10市町を会場に開かれる。全国の高校生延べ2万人が来県し、美術や書道、合唱など23部門で成果を披露し合う。みやぎ総文の本番に向け、練習や開催準備に励む県内の高校生を紹介する。

◎参加校紹介(20完)宮城学院高

勝負が決まるのは、ほんの一瞬だ。上の句が詠まれるやいなや、一斉に札を払う。その激しさから、競技かるたは「畳の上の格闘技」とも呼ばれる。

宮城学院高かるた班のメンバーは21人。指導者はおらず、生徒主導で週4回練習する。2年生2人と3年生3人に他校の3人を加えた計8人でチームを組み、全国に挑む。昨年の総文で県チームは予選敗退。地元開催の今年、予選を突破して決勝トーナメントに進むことが目標だ。

1試合に要する時間は約1~2時間。集中力を切らさずに長時間の試合を続けるのは至難の業だ。相手に札を取られ続ける苦しい局面で、励みになるのが味方同士の掛け声。札を取れば「ナイス!」「今の取り方かっこよかったよ!」などと試合中、状況を見ながら声を掛け合うのは団体戦ならでは。

かるた班の班長で県チームの主将を務める3年柴田千佳さん(17)は「今まで支えてくれた先輩や仲間たちに感謝しながら、全力で勝ちにいきたい。見に来てくれた人の心に何かを残すような試合ができたら」と意気込む。

仲間との絆を胸に、彼女たちは畳というリングに上がる。

 

本文の続きはこちら(河北新報)