福島県立盲学校(福島市)の小学部と高等部で4月7日、点字付きの百人一首かるたを使った授業があった。楽しみながら点字を覚えたり、和歌に親しんだりしてもらおうという狙い。初心者向けに100首のうち「いにしへの 奈良の都の八重桜 けふ九重(ここのへ)に 匂(にほ)ひぬるかな」(伊勢大輔(いせのたいふ))など20首を選んで戦った。
自分も相手も同じ20枚の取り札を並べる。歌が読み上げられたら、自分の前の札から選んで先に「ハイ」と取ったほうが勝ち。取った枚数の多さで勝敗が決まる。
小学部5年の石井葵さん(弱視難聴)は「慣れると早く取れるようになって楽しかった」と話していた。石井さんと1勝1敗で引き分けた同6年の小山田瑠流(るる)さん(全盲)は「次は葵さんに勝つ」と張り切っていた。このかるたは点字付き百人一首の創作に取り組んでいる「百星の会」が制作。一般の小中学校で使われている初心者向けの「五色百人一首」に点字シールを貼ったもので、弱視者用に黒地に白い文字の札もある。
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