これは2015/02/02に掲載された記事ですが、とても興味深いのでご紹介します。
(大人の健康情報 望月吉彦医師)
1月が終わってしまいしたが、せっかく(?)ですので今回もお正月に因んだ話をしたいと思います。
新年の行事は色々とありますが、中でも「かるた」大会は昔から続く行事として有名ですね。滋賀県の近江神宮では1月の第二週に全日本かるた協会が主催して「かるた名人」、「かるたクイーン」決定戦が行われます。時々、その映像がテレビで放映されます。
上の句を少し読んだだけで電光石火の如く、かるたを競い合って弾き飛ばしている風景を見た方も多いのではないでしょうか? 近江神宮は『百人一首』の1番目の和歌の作者である天智天皇を祀っているので、その縁で「かるた大会」が行われているのでしょう。
「秋の田の 仮庵(かりほ)の庵(いほ)の苫(とま)をあらみ
わが衣手(ころもで)は 露にぬれつつ」
これが『百人一首』で第一番の歌です。これしか覚えていない方も多いのではないでしょうか?私もこの歌と他に数首しか覚えていません。
「カルテ」の由来はかっこつけ?
「かるた」は、ポルトガル語の「カルタ(carta:ポルトガル語)」 から来ています。カルテ(Karte:ドイツ語)、カード(card:英語)、カルト(フランス語:carte)は、ラテン語のchartaを語源として、どの言葉もいわゆるカードを意味します。
実は、ドイツでは“カルテ”は医師が診療を記録する紙を意味しません。明治時代、ドイツに留学した日本人医師が、ドイツの医師がカード状の紙に診察記録を書いているのを見て、診療記録用紙の事をかっこつけて「カルテ」と使い始めたのだと言われています。それが今に至るまで使われている訳です。
先日、床屋さんにも「カルテ」があるのを発見しました。お客さんの髪の毛の性質やこれまでのカットデータ(?)が大きく「○○様のカルテ」と記したノートに書かれていました。
昔、ヨーロッパでは理容師(床屋)が外科医も兼ねていてために床屋の三色サインポールは、赤:動脈、青:静脈、白:包帯かリンパ液を表すなんて説も有名ですが、そんな床屋さんでカルテなんて関係もあるのでしょうか?
いずれにしても、こんな所にまで明治時代にドイツ留学した医師の“誤用”が影響しているのだとは…… 床屋さんと外科医の関係はかなり深く、この話はまたどこかで書こうと思います。
全日本かるた協会が使用する「かるた」は『小倉百人一首』です。『百人一首』を使った「競技かるた」があり、段位が無段から10段まであります!上述のごとく「名人戦」や「クイーン戦」が…
いや~、望月先生のお話の続き、気になりますね。とても興味深い。本文の続きと更に他の記事の閲覧はこちらからどうぞ(healthクリック)