羽黒高校競技かるた部の鈴木修斗さん(17)=2年=が、第24回東北・北海道高等学校かるた新人大会(16、17日、盛岡市、高文連全国小倉百人一首かるた専門部主催)で個人優勝した。県勢初の快挙。鈴木さんは「来年7月までに4段に昇段して、高校選手権出場を果たしたい」とさらに高みを目指している。
鈴木さんは小学校2年で百人一首と出合った。静岡県伊豆市立土肥中学校卒業後、両親の仕事の関係で鶴岡市へ。本格的に競技に取り組もうと、当時かるた同好会のあった羽黒高を選んだ。半年ほどで初心者から3段まで駆け上がり、県内の高校生大会では1年生から敵なしの状態。名人・クイーン戦などの動画を見て試合運びを学ぶなどの研究熱心さに加え、体の柔らかさや身長約180センチとリーチの長さも武器だ。
今年の同新人大会には、予選敗退した昨年に続いて出場。3段と4段を対象にした個人の部で計13人とトーナメントで争った。3試合をいずれも僅差で勝ち上がって臨んだ決勝戦は最終盤まで押される展開。「次を取られたら負ける」と追い込まれたところで、いちかばちかの作戦に打って出た。3文字目まで聞かないと確定できない札が3枚ある状況で、相手の取りやすい位置にあった1枚を配置換えして相手の注意を集めると、3文字目の前に動いてフェイント。狙って相手にお手つきさせたのが功を奏し、逆転勝ちした。
「昨年のリベンジと臨んだ大会だったが、今となっては通過点の一つ。夢は名人」と頼もしく語る。「ライバルや友人が…
本文の続き、更に他の記事の閲覧はこちら(荘内日報社)