樹齢450年以上とされる安富桜を愛でながら、和の伝統文化を満喫しようと企画。当初は桜近くの庭園を会場に見込んだが、初年度の昨年に続いて雨に見舞われたため、百人一首は館内で行い、前後に県天然記念物の名桜を観賞した。
会は老人クラブの行事を発展させる形で約30年前に誕生し、主に鼎公民館で活動を続ける。会員は飯田下伊那の50代から80代までの25人。例会のほか、敬老会や総会、学習会などを開いている。
会の心得として、礼儀や平和を重んじるとともに、若々しさや頭の体操、文化の継承に努めることも意識。新年かるた会などには孫世代にも積極的な参加を促している。
会長で同市吾妻町の吉沢明子さん(83)は「2年続けての雨降りは残念だけど、ゆっくりと仲間たちとの時間を楽しみたい」と笑顔を見せ「和を大切に元気に活動を楽しんでいる。子や孫にも百人一首の素晴らしさを継承していきたい」と話していた。(南信州新聞)