競技かるたに打ち込む 高島冴月(さつき)さん 新年号 市町特集=次代に輝けキッズ☆わが町期待の星=(佐賀県佐賀市)

佐賀県内の小学生で唯一C級の高島冴月さん=佐賀市の神野公民館
佐賀県内の小学生で唯一C級の高島冴月さん=佐賀市の神野公民館

県内小学生で唯一C級

■高島冴月(さつき)さん(11)神野小5年

神野小5年の高島冴月(さつき)さん(11)は、佐賀県内の小学生で唯一、競技かるたC級の腕前だ。同学年が戦う昨年3月の全国大会で4位に輝いた。「畳の上の格闘技」ともいわれる競技かるた。B級昇格を目指し、静かな闘志を燃やしながら練習を重ねている。

しんと静まりかえった和室で百人一首の1文字目が読まれた瞬間、数枚の札が音を立てて畳の上をはった。物静かな高島さんが、右手ですばやく札をはじき飛ばしていた。「空調の音がうるさいと感じる」ほど、読み手の声に耳を澄ます。

3年生のころ、母めぐみさん(43)に勧められ佐賀かるた会に入った。入会3カ月で初級者の大会に出場。自陣と敵陣に札が1枚ずつ残る「運命戦」で敗れた悔しさがバネになり練習に打ち込むようになった。1年後には優勝を経験、C級になった。

大学生や大人とも対戦する。気迫に圧倒されると、お手つきが増えて集中力を失ってしまう。B級、A級と昇格するとさらに手ごわい相手と戦うことになる。メンタル面の強化が課題だ。将来の夢はまだ明確ではないが、「ずっとかるたを続けたい」。小さな声だが、きっぱりと言い切った。

<エール>B級の実力ついている

 佐賀かるた会・橋口裕子さん

「競技かるたでは、瞬発力、集中力、体力、気迫が求められる。高島冴月さんは負けん気が強く、もうB級に上がってもいいくらいの実力はついている。大学生や大人との試合で、気迫に押されて…

 

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