競技かるたの男性日本一を決める第64期名人位決定戦で、三連覇を懸けた福井渚会の川崎文義名人(29)=越前市=が、京都大かるた会の粂原(くめはら)圭太郎八段(26)=京都市=を、最終戦までもつれる死闘の末に3-2で下し、二度目の名人位防衛を果たした。
先に三勝した方が勝利する五番勝負。挑戦者の粂原八段は、大学選手権を三連覇するなど実績ある新進気鋭の若手。互いに譲らない試合は、長時間に及ぶ耐久戦となった。
先に主導権を握ったのは粂原八段。第一戦で川崎名人にペースを握らせず、八枚差で先取。川崎名人は第二戦を取り返したものの、第三戦を十二枚の大差で落とした。だが、名人の強い精神力は崩れない。後がない第四戦を六枚差で振り切り、最終戦も競り勝った。
「やっと終わった」。名人位を死守した川崎名人は試合後にほっとした表情を見せ、「相手の戦術に惑わされながらも、攻める姿勢を貫けた」と語った。
福井渚会の山崎みゆき会長は…
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