百人一首、貼り絵で美しく 梶さんの作品中心に 三田で(兵庫県)

繊細な表現が目を引く「はりえ百人一首」=兵庫県三田市屋敷町の旧九鬼家住宅資料館で、粟飯原浩撮影
繊細な表現が目を引く「はりえ百人一首」=兵庫県三田市屋敷町の旧九鬼家住宅資料館で、粟飯原浩撮影


三田藩家老職を務めた九鬼家の住宅として明治初期に建てられた「旧九鬼家住宅資料館」(三田市屋敷町)で企画展「百人一首の世界」が開かれている。地元出身の切り絵作家、梶道明さん(1915~85年)が、千代紙を重ね貼りして仕上げた「はりえ百人一首」をメインに、伝統文化に焦点を当てている。31日まで。

資料館を運営するNPO法人「歴史文化財ネットワークさんだ」の主催。梶さんは、大阪や神戸で映画看板やポスターを手掛ける画工として活動し、60歳で仕事を退いた後は、貼り絵や切り絵づくりに取り組んで多くの作品を残した。愛好者団体の「三田きりえクラブ」を創設するなど、切り絵の普及にも尽くした。

「はりえ百人一首」は、1枚(縦約44センチ、横約30センチ)に1人の歌人を取り上げた。千代紙で色彩豊かに表現し、和歌を添えている。歌人20人を1セット計5セットにし、びょうぶ風に立てて展示している。梶さんの長女で切り絵作家の米谷ルリ子さん(79)は…

 

本文の続きと、更に他の記事の閲覧はこちら(毎日新聞)