みなさん、冬はどうしても人恋しい季節ですね。やはりanan読者の方々は、今年こそいい恋をしたいとか思って恋愛運の運勢とかみて、ラブソングを聴いたりするんでしょうか。
…言いますけどね、はっきり言いますけどね、そんなのダメですよ。キラキラしたラブソング聴いていても、キラキラした出会いはやってこない。僕はそう思いますよ。いや、自分が出会えてないからそう言っているわけではないです。断じて違います。
そもそも最近のラブソングは軽すぎるんじゃないかなって思うんです。「愛してる」とか「ずっと一緒にいよう」とか、簡単に言いすぎてる。そのせいで、どの歌もすごく薄っぺらく感じてしまうんです。僕の持論ですけど、ラブソングはもっとプラトニックであるべきだと思います。もっと百人一首を見習え! そう思います。
百人一首って知っていますか? 鎌倉時代に、公家の藤原定家が100人の歌人の優れた和歌を選び集めたアンソロジー。コンピレーションアルバムです。その中に、恋の歌はなんと43首もあるんです。ほぼ半数が恋の歌! だけどそれらは全然、直接的ではなくてすごく遠回しな表現でそれぞれの熱い想いを伝えている。
“伊吹山のもぐさ”と“自分の燃える恋心”を重ねたりとか。え!? その言葉からそんなの読み取らせんの!? と現代の僕たちが思ってしまう奥ゆかしい比喩や表現がたくさん詰まっています。古来、日本人はこういうすごく繊細な表現を好み選んできたはずなんです。だから、安易に「大好きでーす」とか歌ってほしくないなって僕は思ってしまうんです。
…とはいえ、実は…
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