大津市は2018年度、海外から競技かるたの選手を招いて、国別対抗戦「第1回かるた世界大会」を同市神宮町の近江神宮で開催する。近年、日本以外でもかるた人気が広がっているといい、「かるたの聖地」の近江神宮の立地を世界に発信し、訪日観光客を大津に呼び込む狙いだ。外国人留学生向けに講習会を開き、選手育成にも乗り出す。
全日本かるた協会(東京都)によると、国際大会の開催は全国でも珍しい。市によると、フランスや米国、中国、タイなどに選手がおり、日本の大会に出て段位を取得した人もいる。
11月に予定する世界大会は、5カ国15人ほどの海外有段者らを招待し、国別の団体戦を行う。渡航や宿泊の費用を一部助成する予定で、市は18年度当初予算案に関連事業費を盛り込む。
百人一首の1番を詠んだ天智天皇を祭る同神宮は、競技かるたの聖地とされる。「海外選手にとって本場の日本は憧れの存在」(市観光振興課)という。講習会は秋から、滋賀や京都の大学に通う留学生を対象に開く。市は世界大会を今後も開く方針で、第2回以降に出場する選手の育成につなげたい考えだ。
大会の様子はフェイスブックなどで海外に発信する。同課は…
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