★🗾🚧📝【3.11　東日本大震災　7年目を迎えて】“小倉百人一首 競技かるた”ができる今に感謝しよう！

今、競技かるたを楽しんでいる方の中にも7年前の記憶がある方は大勢いると思います。被災経験者はもちろんですが、当時は日本が『国難』と呼ばれた時期なので、直接被害のなかった地域の方々にも強烈な印象を残している、まさに国難・大災害、それが311・東日本大震災でした。

避難生活での隠れた問題点

被災地域では大前提としてまず『命（の安全）の確保』が最優先されます。東日本大震災の時も地域や行政はその方針で動きました。

そして次の段階として、大地震で自宅が倒壊（半壊なども含む）または津波で流された人々は各地に設置された避難所（公営・自営含む）へ身を寄せました。（ピーク時で30万人以上）

新聞やテレビなどマスコミのカメラもほとんどが避難所を中心として映像や画像を全国へ配信しました。ただし、被災地域の大半の方は自宅での滞在が可能だったため、『自宅避難』を続けました。

被災当時、避難所に身を寄せた人々は、それこそ『身ひとつ』で助かった方々も多かったため、明日を生きる為にありとあらゆる物資が必要でした。毛布、水、食料、粉ミルク、おむつや生理用品、薬…

停電断水が続く中、かろうじて自宅避難ができていた人々も相当な不便を強いられていて、特に『断水』は避難生活を非常に困難なものにしていました。

都市部のマンションでは電動ポンプで貯水槽に水を汲み上げるタイプが多いので、停電が即断水につながる事も多かったためです。

避難所で明日に命をつないでいた人々、かろうじて自宅避難を続けていられた人々、共に試練を与えた『断水』。

飲料水の確保は勿論ですが、被災時の断水は長期間に及ぶため、地域や家庭、避難所の衛生環境を極度に悪化させました。

その衛生環境悪化の代表例が『トイレが使用できなくなる事』でした。

断水が続いていた避難所でもトイレは最大の問題の一つでした。使用後に流すことができない為、汚物は山のように積み上がりました。その清掃も断水のため思うようにいきません。

停電断水『空腹は三日間我慢できるがトイレは三時間ももたない…家族のトイレ対策を万全に😱』

防災分野で最近特に注意を払うべきと言われているのが停電断水時のトイレ対策です。飲料水や食料などの備蓄は防災でよく言われていますが、実はトイレが重要なのです。

「な～に、その時になれば何とかなるさ」

いいえ、何とかならなかった為に被災地域の何十万人の人々が『トイレ』で相当な精神的身体的な苦労を強いられたのです。何とかしなければ、何ともなりません。災害時、行政は個人のトイレ事情まで気を配ってはくれないのです。

上杉 鷹山（うえすぎ ようざん）「成せばなる 成さねばならぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬ成けり」

自分で実行（トイレ対策や準備）しなければ、誰も（行政や他人）も各個人のトイレの心配はしてくれないのです。

仮に明日から一週間、断水してトイレ使用不可が続くと仮定して下さい。特にお子さんをお持ちのご家庭ではどうしますか？

空腹は３日間我慢できるといいますが、トイレ（特に大の方）は３時間ももたないといわれます。それがお子様なら尚更です。

トイレを我慢し続けると限界以降は腹痛を伴いながら体調の悪化を招きます。医療機関は瀕死の重傷者が優先のため期待できません。

小倉百人一首 競技かるたのサイトでトイレの事を書くも何ですが、防災上『トイレ対策』は家族の身体的安全を確保する上で非常に重要なのです。

仮の話（本当に仮）ですが、トイレを限界まで我慢し始めてから競技かるたの場の50枚の暗記するのは容易な事ではないでしょう。我慢したままだと思考能力は極端に落ち、被災時（ここでは暗記時）にこそ必要な冷静で正確な判断もできなくなります。

今後の子供達のために

これからは、もう各ご家庭で準備はされているであろう通常の防災対策準備（家具等の固定、飲料水食料備蓄、家族との連絡手順、ランタン・ラジオ・電池準備等）の中に、家族のトイレ対策（ポータブルや災害用のトイレ用品）もぜひ一つ加えて頂ければと思っています。

競技かるたで「次の試合で絶対に昇級するぞ」「苦手な札の取り方をマスターしなきゃ」「まず一勝、そこからだ」「次の大会では優勝狙います」

子供達や選手達が何気ない言葉や思いを持ち続けられるのも、今が大きな災害もなく平穏であればこそです。

そんな小倉百人一首 競技かるたができる当たり前の今・幸せにまず感謝しましょう。

そして、今後もみんなが安心して当たり前に小倉百人一首 競技かるたを楽しむことができますように🙏

(^_^)ﾉ

【あれから７年…311】

あの日から７年が経ちます。大きな災害のない平穏な時でこその『小倉百人一首 競技かるた』です。日本列島は世界有数の地震多発国。競技かるたができる今に感謝しつつ、いつか必ずやってくる“その時”に備えておきましょう。

『となりの防災家族』https://t.co/5hH0qAMCG8

— ちはやふる富士見（競技かるた） 埼玉県 富士見市 小倉百人一首 競技かるた 交流会 (@chihayafuruclub) March 10, 2018

・水に困らない避難生活のために（国土交通省）

・「となりの防災家族」一週間自宅サバイバル術（NHK）

内閣府が公表した南海トラフ巨大地震の被害想定ムービー

防災がテーマのNHK「ためしてガッテン」