畳の上で真剣勝負 小田原初、競技かるた大会 主催する競技かるた愛好者の「小田原かささぎ会」の会長を務める 神保 貴史さん 風祭在住 26歳(神奈川県)

試合開始直前の練習風景(ニュースソースとメディアが同一の記事なので、一つにまとめました)
『畳の上で真剣勝負 小田原初、競技かるた大会(神奈川県)』試合開始直前の練習風景


※同じニュースソース、同じニュースメディアの2つの異なる記事なので、便宜上1ページに同載しました。


 「小田原城下町かるた選手権大会」が3月3日、市民会館で行われた。(一社)全日本かるた協会が後援する競技かるた大会が小田原で開かれたのは初めて。

大会の主催は、1996年に発足、小田原市を中心に活動する「小田原かささぎ会」。小田原で大会を開催することが願いだった同会は約15年前に構想を立ち上げ、5年前から具体的な検討を開始した。会場や競技時間について会員らで競技を重ね、ホールの舞台に畳を敷き、3人1組の団体戦で大会を実施することに決まった。通常、チーム構成には階級や所属、地域などのしばりがあるが、今回は好きなメンバーでの参加も可能に。神保貴史会長(本ページ同載)は「15年来の夢が現実となった。とにかく今日は皆さんに楽しんでいって欲しい」と開会を宣言した。

大会には32チームが参加。小田原の花にちなんだ名称の8ブロックに分かれ、3回戦総当たりで戦った。読み手が札詠みを始めると会場は静まり返り緊張感あふれる空気に。決まり字にかかると勢いよく札が払われ、白熱した勝負が繰り広げられた。菜の花ブロックで優勝した「一人で観覧車」チームの大木研資さん(市内在住・大1)は「久しぶりに地元で楽しくかるたができた」と話した。

 



競技かるた愛好者の「小田原かささぎ会」の会長を務める神保 貴史さん 風祭在住 26歳
『競技かるた愛好者の「小田原かささぎ会」の会長を務める 神保 貴史さん 風祭在住 26歳(神奈川県)』

 

趣味も仕事も単位は「秒」

○…「全国から強豪が集まれば刺激になる」。長年熱望してきた競技かるた大会の小田原開催が、ついに実現した。体育館や道場で行われることが多い中、「一般の人に見てもらう機会になれば」と、会場に選んだのは市民会館大ホール。観客席から見下ろすステージに130枚もの畳を敷き詰め、参加者からは「妙案だね」と好評だった。残念ながら観客はごく僅かだったが、大役を終えて「感無量。参加32チームに感謝です」と達成感に満ちた表情を浮かべる。

○…小学2年の終わり、祖母が所属していたかささぎ会で出会った競技かるた。札をはらう動作に心奪われ、即座に入会を決めた。周囲は高齢者ばかりだったが、「楽しいし、皆優しいし」。コンマ1秒を争うスピード感にハマり、中学生になると県選抜選手に選ばれるほどメキメキと力をつけた。「必要なのは瞬発力、記憶力、集中力。勉強にも役立った…かな?」と苦笑うが、階級別で全国制覇4度、名人戦の参加資格をもつ4段を高校1年で取得するなど実力は確かだ。

○…「好きなことに無我夢中になるタイプ」。子どもの頃からかるたと同じ位好きだった電車には、今や車掌として乗り込む。「5秒単位で刻まれるダイヤに沿って運行させる仕事。数をこなしてなんぼという世界です」。乗客の安全を担う責務から解放される休日の楽しみは、かるたで出会った仲間達との語らいだ。

○…通常は審判がつかない競技かるた。相手と同時に札に触れた場合は、競技者同士で決着させるのがルールだ。自分の有利を訴える選手が多いが、「僕はたいてい譲る。相手に勝ったと思わせるようでは、まだまだ足りないということ」。張りつめた空気感の試合会場から戻る「ホーム」は、入会当初と違って若者がほとんど。だが、「会長として大事にしているのは勝つことよりも…

 

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