大会には全国から約300人が参加し、階級ごとにA~C級に分かれてトーナメント形式で行われた。田中さんは出場者のほとんどが高校生や大学生の中で6試合を勝ち抜いて優勝。A級昇格を決めた。田中さんは「県の競技かるたの歴史をつくることができてうれしい。指導してくれた先生方や対戦相手の皆さんに感謝したい」と喜ぶ。
田中さんがかるたを始めたのは小学校1年の冬、両親に小学生かるたの地区大会への出場を勧められたことがきっかけだった。大会までの短い期間に札の句を半分ほど覚えて出場し、優勝した。下関かるた会の会員による模範試合を見て競技かるたに興味を持ち、かるた教室に通い始めた。
「得意札を特に決めず、100枚全てが得意札になるよう心掛けて練習している」という田中さん。A級昇格後の初戦となる5月の全国大会に向け、月2回勝山公民館で練習を重ねている。
県からは女性の日本一であるクイーンがこれまでに2人誕生したが、男性の日本一である名人はまだいない。田中さんは「何事も諦めずに…
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