かるたクイーンが教える! 今から始める「百人一首かるた」の覚え方(また再掲載)

かるたの醍醐味は札を払う瞬間にあり!
かるたの醍醐味は札を払う瞬間にあり!

昨年の記事ですが、前クイーンの坪田さんが小倉百人一首かるたを分かりやすく解説をしているので、初心者の方はもちろん、小さなお子さんの場合はお母さんにます読んでもらいたい…そう考えて、今回また再掲載いたしました。下記は記事の一部なので本文の続きは掲載サイトでご覧下さい。


日本の伝統文化の学習に力を入れるため、2011年度から小学校の国語に古典が導入されました。授業に小倉百人一首を取り入れ、「百人一首かるた大会」を開催している小学校もあるようです。そこで今回は、第60期かるたクイーンである坪田翼さんに、「百人一首かるた」のおもしろさや札を覚えるコツについてお聞きしました。

坪田翼

坪田翼

東京東会所属。小学3年生のときにかるたを始め、全国選抜大会など主要大会での優勝を誇り、2015年3度目の挑戦で悲願「第59期かるたクイーン」のタイトルを獲得。その後、出産を経て、ママとして第60期クイーン位決定戦に臨み、初防衛を果たす。


私が「競技かるた」に出あったのは小学3年生のときです。担任の先生が、小倉百人一首が大好きで、小倉百人一首の札を使って行う「競技かるた*」を教えてくれました。もともとトランプや郷土かるたなどのカードゲームが大好きだった私は、「競技かるた」にすぐにのめり込んでいきました。競技かるたの「札を払う」という行為は、他のカードゲームやスポーツにない独特の動きです。相手より早く札を払えた瞬間は、とても気持ちが良いのです。

*「競技かるた」とは…「小倉百人一首」の取り札100枚から25枚ずつを選んで自陣と敵陣に並べ、読み手が読む上の句を聞いて、相手より早く下の句の札を取る競技。敵陣の札を取ったときと、相手がお手つきをしたときに、自陣の札1枚を敵陣に送る。自陣の札が先になくなったほうが勝ち。

百人一首かるたの必勝法は決まり字を覚えること

小学校で行われる「百人一首かるた大会」は「競技かるた」ではなく、散らし取り(場に散らばった札を複数人で取り合うゲーム)形式の場合も多いようですが、その場合であっても、まずは札を覚えることから始めるとよいと思います。百人一首の取り札は、いろはかるたなどと違って、上の句の頭文字や絵柄がかかれたりしていないため、上の句を聞いて、下の句の書かれた取り札を見つけなければならないからです。下記の方法で効率よく覚えると、きっと多くの札を取ることができると思います。

(1)決まり字を覚えよう
どの句が読まれても取ることができるように、まず100首を覚えることから始めましょう。私も競技かるたを始めたばかりの頃は、母に上の句を読んでもらい、下の句を言う練習をしていました。ただ、一度に100首覚えるのは大変ですよね。そこで役立つのが「決まり字」を覚える方法です。「決まり字」とは、上の句を数文字聞いただけで、下の句を特定できる字のことです。決まり字には、一字決まりから六字決まりまでありますが、一字決まりから覚えるとよいと思います。

例えば、

びしさに やどをたちいでて ながむれば
いづこもおなじ あきのゆふぐれ

という句があるのですが、「さ」から始まる歌は百人一首には1首しかないため、読み手が「さ」と一文字言っただけで、「いづこもおなじ あきのゆふぐれ」と書かれた下の句の札をさっと取ることができます。このように、最初の一文字を聞いただけで下の句が特定できる「一字決まり」は7首あります。この7首は、上の句の頭文字をとって、「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」とセットにして覚えるのが一般的です。また、決まり字と下の句の数文字を語呂合わせにして覚える人も多いです。

例えば、二字決まりの下記の歌の場合

かささぎの わたせるはしに おくしもの
しろきをみれば よぞふけにける

かさしろ(傘は白)」と覚えておくと、記憶しやすいです。このように自分なりに語呂を作るなどして、上の句の決まり字を聞いただけで、下の句が言えるようになることをめざしましょう。

(2)「札流し/札落とし」に挑戦しよう
100首が頭に入ったら、今度は取り札を見て、上の句の決まり字を言う練習をしましょう。この練習をしていると「競技かるた」の試合で、取り札を見ただけで、上の句が浮かび上がって見えるようになるのです。どれだけ早く言うことができるかタイムを計ると、より効果的な練習になります。一人で練習できるので個人練習にもぴったりです。ちなみに、私は小学生の頃、100首を1分以内に言えることを目標にしていました。

(3)実戦形式で練習しよう
(1)(2)の練習で札が覚えられたら、あとは実践あるのみです。友達や保護者と実戦形式で練習するとよいですね。ただ、対戦相手がいないという場合は保護者が読み手になり、お子さまが素早く札を取る練習をしましょう。上の句を読み終えるまでに取れない場合は、保護者のかたが札を取るなどゲームの要素を入れると、より楽しく練習できると思います。

 

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※『ちはやふる富士見』 埼玉県富士見市 小倉百人一首 競技かるた会
『ちはやふる富士見』は埼玉県富士見市で活動中の小倉百人一首 競技かるたチーム(かるた会)です。 百人一首100枚覚えてなくても始められるので初心者にも安心。 初心者から有段者まで、小学生低学年から中学生、高校生、大学生、社会人、主婦などあらゆる層の会員が競技かるたを楽しんでいます。 練習場所は埼玉県 富士見市 東武東上線 みずほ台駅から徒歩10分弱。 『全日本かるた協会・埼玉県かるた協会加盟 公認かるた会』『こども応援ネットワーク埼玉 登録団体』競技かるたを通して笑顔と元気を届けたい。 会員やお友達は埼玉県富士見市だけでなく、ふじみ野市、川越市、坂戸市、志木市、朝霞市、さいたま市、新座市、和光市、所沢市、上尾市、川口市、東京都では東村山市、清瀬市、西東京市、板橋区、練馬区にまで広がっています。